【2024年】ドブ漬け水洗いしても大丈夫なリールとダメなリール

最近、リールは水にドブ漬けで洗うという方が増えてきたような気がします。

近頃のスピニングリールは防水加工が施されており、数秒間水にドブ漬けしても内部に浸水するということはありません。しかし、中には防水機能がないため一発で壊れるリールも存在します。

この記事ではダイワ・シマノの汎用リールでドブ漬けができないリールについて解説します。

目次

ドブ漬け水洗いに意味があるかどうか気になる方はこちらをご覧ください

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2024年時点でドブ漬けできないスピニングリール

ドブ漬けができないのは以下のリールになります(2024年現在)

ダイワ

  • レガリス
  • レブロス
  • クレスト
  • ジョイナス
  • リーガル

シマノ

  • サハラ
  • セドナ
  • ネクサーブ
  • シエナ
  • FX
  • アリビオ

ドブ漬けできるのは、ダイワだとマグシールド、シマノだとコアプロテクトが搭載された機種です。これらのリールは10秒程度ドブ漬け洗いしても浸水することはほぼ無いと思います。

つまり、ダイワならフリームス以上、シマノならナスキー以上になります。(一部ダイワには上位機種でもマグシールド非搭載機種があります。)

問題なのはそれらの機構が施されていない低価格帯のリールです。低価格帯と言っても~1万円くらいのリールになるので決して安いものではありません。

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防水機能がないリールをドブ漬けするとどうなる?

浸水のダメージが致命的なのは、やはりワンウェイクラッチです。ワンウェイクラッチはリールが逆転しないようにするベアリングのような部品です。

ワンウェイクラッチの浸水経路は主にローターとボディの間です。この隙間は2mm程度のもので、シャワーなどで上から水がかかる分には浸水しないようにできていますが、水没させるとワンウェイクラッチまで浸水します。

ダイワの場合、ワンウェイクラッチを海水から保護しているのがマグシールド、シマノの場合はコアプロテクトです。

ダイワはワンウェイクラッチの軸となるクラッチリングと、シールドキャップ(ワンウェイクラッチを格納している部分の蓋のようなもの)の隙間にマグオイルが充填されており、水が入らないようになっています。

シマノはワンウェイクラッチ(シマノはロータークラッチという名称だが)が格納されている場所のごく僅かな隙間に撥水加工を施しラビリンス構造にすることによって防水を実現しています。

この動画で浸水実験をされていますが、両社の防水性能がよくわかるかと思います。

防水機能がないリールをドブ漬けすると壊れる

では、防水機能がないリールはどうなっているのか?

クラッチリングとシールドキャップの間には隙間が空いています。つまり、水が入りたい放題です。

前述したように、上からシャワーを掛ける程度では水は入りませんが、ドブ漬けなんてしようものなら水が一気にワンウェイクラッチまで到達してしまいます。しかも、それは真水ではなくオイルや海水の塩分、微生物や空気中のゴミなどあらゆる汚れを含んだ水です。

ワンウェイクラッチが格納されている場所や、ワンウェイクラッチ自体に通気性がないため、一度水が入ったらなかなか抜けません。結果、塩分を含んだ水に付けたまま放置することになり、錆が広がってしまう可能性があります。

そうなると、シャリ感どころではなく、固着がおこりハンドルが回らなくなってしまいます。

そもそもドブ漬けでは内部は洗えない

ドブ漬けをしていいリールは防水されているリールだと言うことがお分かり頂けたと思います。ここで気付く人もいると思いますが、そもそも防水されているリールは内部を洗うことができません。

ドブ漬けを内部を洗うための方法だと思っている方も多いと思いますが、洗えるのはせいぜいローターとボディの隙間くらいで、回転性能に関わる部分ではないのです。

そのため、私個人としては「浸水のリスクを犯してまでドブ漬けする必要はない」という考えに至っています。

正しいリールのメンテナンス方法はこれだけ

では、正しいメンテナンス方法は何なのでしょうか?

「ラインローラーを水洗いして注油」

これだけです。

実はリールの異音の9割はラインローラーによって起こります。

「釣り場でテンションをかけて巻くと異音がするのに家に帰って巻くとなんともない」という場合はほとんどラインローラーが原因だと思って良いでしょう。

詳しいメンテナンス方法はこちらをご覧ください。

メーカーの推奨するシャワー洗浄は必要か?

ラインローラーに水をかける際に一緒にボディを洗うことは全く問題ありません。

ただし、シャワー洗浄は回転性能を上げるために行うものではなく、あくまで外装の汚れを取り除くという意味合いが強いです。

シャワー洗浄時はクラッチに水が入らないように上方向から弱い水圧で行うようにしましょう。

リールの水洗いに関してはSLPの動画が参考になります。

毎回洗いたくない人はこの方法で

私は年間釣行回数が100を超え、道具も車に積みっぱなしなので毎回洗うことはしていません。

そのためラインローラーにベアリングが入った機種は使いませんし、ベアリングが入っている機種はわざわざカラーに替えて使ったりしています。

オイルやグリスは流れてしまうので、釣行5回くらいに1度、分解して洗浄・注油をするようにしています。

この方法で私は同じリールを3年以上使用していますが何の不具合も出ていません。

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