基本は水洗いしなくてOK
まず、シャワー洗浄やドブ漬け洗いは機能維持の面では大して効果はありません。
水洗いは外観の汚れを落とす程度の効果しかなく、それどころか、頻繁に水洗いするとその分のグリスやオイルが流れてしまい、メンテンナンスの必要頻度を速める結果になります。
回転性能を維持するためには水洗いではなく適切な洗浄と注油が必要です。
【必須】ラインローラーのメンテナンス
異音の90%はラインローラーのグリス不足によって起こります。ラインローラーの不具合は空巻きだと異音がしなくなるので分かりやすいです。
ラインローラーは常に水と回転にさらされているので、グリスが流れやすく定期的な注油が必要です。
今から紹介するメンテナンスは釣行10~20回に一回、ラインに水分を拾いやすいタイラバやシーバスなど巻きの釣りは5~10回に一回を目安に行ってください。
分解洗浄がベストですが、機種によって分解が推奨されていない場合や釣り場で応急処置をしたい場合はスプレー型のグリスをおすすめします。
機種によっては注油ができないリールもありますのでご注意ください。それではメンテナンス方法を紹介します。
①ラインローラーを分解
ラインローラーを分解します。分解したパーツは順番を覚えておいてください。※ラインローラーにマグシールドが搭載されている場合は分解しないで下さい。
②パーツクリーナーで洗浄
小瓶などにパーツクリーナを溜めて分解したパーツを洗浄します。ベールの内部もパーツクリーナーを吹きかけて古いグリスを取り除きましょう。
③グリスを塗布
各パーツを乾かした後にグリスを塗布します。
スプレー型のグリスの場合そのまま吹き付けると泡だらけになってしまいますので、別の容器に溜めて固めてから塗布してください。(グリスが固まるのは20~30分ほどかかります)
固める手間のいらないグリスがおすすめです↓
④組み立て
元の順番でラインローラーを組み立てます。順番がわからなくなった場合は元箱や説明書に展開図がありますので参考にしてください。
⑤慣らし
輪ゴムを使ってラインローラーを回し、グリスを馴染ませます。これで終了です。
可動部の注油
重要度はラインローラーよりも下がりますが、各可動部への注油も行いましょう。※機種によって注油箇所と使用するオイルは異なります。説明書をご確認ください。
ベール可動部
ベールの可動部の両側に注油します。注油した後はベールを開閉させて馴染ませましょう。
ハンドルノブ
ハンドルノブの根元に注油します。
ドライブギア両端
ハンドルを外してドライブギアのベアリングに注油します。
定期的な注油で回転性能を維持しよう
適切な注油は回転性能が維持されるだけでなく、錆防止にもつながりリールを長持ちさせる効果があります。
リールの構造を正しく理解して定期的なメンテナンスを心がけましょう。
コメント