リールを買うとき、とくに初心者の最大の悩みは「ダイワとシマノどっちにするべきか?」ではないでしょうか。
「リールはシマノが上」「ダイワの方が最先端」などという意見もよく聞きますが、具体的な機能や性能について言及されることってあまりないですよね。何となくの印象論や古い情報を元に語っている方も多いと思います。
という分けでダイワとシマノのスピニングリールの特徴について、可能な限り事実ベースで、比較していきたいと思います。
「軽量」はダイワ
ダイワ | シマノ | |
フラッグシップ | 22 イグジスト 160g | 22 ステラ 205g |
アルミ機 | 24 セルテート 175g | 24 ツインパワー 210g |
軽量機 | 23 エアリティ 150g | 23 ヴァンキッシュ 165g |
中堅軽量機 | 23 レガリス 190g | 22 ミラベル 205g |
上図は各2500番(2500S)の重量を比較した表です。ダイワの方がスプール径が若干小さいので完全な比較にはなりませんが、イグジストは3000Sでも180gとなっており、軽量さを重視していることが伺えます。
基本的には軽量になると感度は上がります。ルアーの泳ぐ感覚をはじめ、上手な人は魚がチェイスした時の水圧の変化まで感じ取ることができます。そのような繊細な感度を求める方は軽量なリールが豊富なダイワをおすすめします。
ダイワ 1 – 0 シマノ
「ドラグ」はダイワ
ダイワはATDがクレスト以上から搭載されているため、低価格機でもドラグが滑らかに追従します。シマノはリジットサポートドラグ付きのリールがツインパワー以上となり、それ以外のリールでは一度ドラグが出るとズルっと出てしまう感じがあります。ダイワと比べると最大ドラグ力も全体的に低いようです。
ダイワ | シマノ | |
フラッグシップ | 22 イグジスト 5kg | 22 ステラ 4kg |
アルミ機 | 24 セルテート 10kg | 24 ツインパワー 4kg |
軽量機 | 23 エアリティ 5kg | 23 ヴァンキッシュ 4kg |
中堅軽量機 | 23 レガリス 5kg | 22 ミラベル 4kg |
ダイワ 2 – 0 シマノ
「巻き感」はシマノ
シマノの防水技術であるXプロテクト/コアプロテクトは非接触型の防水機構です。対してダイワのマグシールドはマグオイルが接触している分、物理的な抵抗があります。そのため巻きのフィーリングはシマノが良いと言われることが多いです。
個人の好みの問題でもありますので、気になる方は是非釣具屋で巻いて確かめてみてください。
ダイワ 2 – 1 シマノ
「防水のコスパ」はシマノ
シマノばボディの防水がナスキー(実売1万円程度)以上からとなっており、低価格で防水機を購入することができます。また、ラインローラーの防水もダイワは上位3機種ですが、シマノはアルテグラ以上の6機種の採用されています。
ボートなど水飛沫を被るような環境で使用するリールはシマノを選んだ方がコスパが良いでしょう。
ダイワ 2 – 2 シマノ
「密巻き」はシマノ
シマノの上位リールには超密巻き機構(インフィニティループ)を搭載していますが、ダイワには密巻き機構が備わっているリールは存在しません。
よって密巻きを使いたい方は自ずとシマノを選択することになるかと思います。
ダイワ 2 – 3 シマノ
「防水・防塵性能」はダイワ
前述したように、ダイワのマグシールドは接触型の防水機構で隙間がオイル塞がっているので、水や粉塵の侵入を最小限に抑えることができます。
また、防水性能が高いもう一つの理由モノコックボディがあります。MQボディは、ボディの蓋がペットボトルのキャップのようにネジと蓋を兼ねる構造になっているため、ボディの隙間から入る水を最小限に減らすことが可能です。
ダイワ 3 – 3 シマノ
「ラインストッパー」はダイワ
ダイワは2018年頃からパーフェクトラインストッパーを採用しました。上から糸を挟むだけで簡単に保持することが可能で、従来の下から糸を通すタイプのラインストッパーと比べて段違いに便利です。
ダイワ 4 – 3 シマノ
「ギア」はシマノ
シマノはセドナ以上の低価格帯から超々ジュラルミン製のドライブギア(HAGANEギア)が搭載されています。ダイワはセルテート以上の上位機種しか搭載されておらず、大半は亜鉛ギアです。
超々ジュラルミン製のギアは亜鉛ギアと比較して、硬度や軽量性に優れています。
ギアへのこだわりは流石本業のシマノと言ったところです。
ダイワ 4 – 4 シマノ
まとめ
以上、8つの点を比較してきました。もちろん機種によって性能は異なりますが、初心者の方もダイワとシマノの特徴がお分かりいただけたかと思います。
総合的にどちらが優れていると言うことはできません。釣りの種類や目的、環境によって最適なリールは異なるからです。
自分に合ったリールを探すのは大変なことですが、この記事が少しでもリール選びの参考になれば幸いです。
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