そもそもショアティップランとは?

ショアティップランとはショア(陸っぱり)のティップランという意味で、船で行うティップランエギングを陸で行うように改良された釣法です。 船のティップランではシャクった後にロッドを止めてアタリを待ちます。この時にエギがどうなっているかというと、船はアンカーをうっていませんから潮流や風の影響で流れた船に引っ張られてエギも海底を水平移動をしています。 この、エギの水平移動を陸っぱりでも再現するためにロッドをサビいたりリーリングをするのがショアティップランです。 まず、この釣法に適したタックルをいきなり紹介するよりも、なぜそのタックルが必要なのかをお話ししたいと思います。

船用ティップラン専用エギの特徴

まず、基本モデルは船のティップランになります。 [caption id="attachment_723" align="aligncenter" width="800"] 出典:ダイワ[/caption] ↑船のティプラン専用のエギのアイの位置は、エギの先端ではなく、頭あたりについているのが普通です。この位置にアイを付けることで必要以上にエギが跳ね上がるのを防ぎ、ダート性能をよくさせることができます。 ルアーのリップのような役割だと思ってもらっても良いですね。 おそらく、これははティップランエギングで使うロッドにも考慮されたカタチになっているのではないかと思います。 ティップランは穂先でアタリを取って積極的に掛けていく釣りなのでティップは細いソリッドティップが主流です。 陸っぱりのエギングのようにスラックジャークをしてしまうとスラックラインが絡まったりしてティップに負担をかける可能性があるので、ティップランは主にバットに乗せるような形で巻ジャクりをするのが理想的です。 なので、エギが跳ね上がらずラインスラックが出過ぎないこのエギの形が一般的になったのではないかと思います。

ショアティップランの理想的なエギとは?

船用に作られた思いエギを陸っぱりでキャストするわけにはいきませんが、船用のエギの理想の形はショアティップランに対しても同じことが言えます。 船のティップランのエギのようにアイの位置が先端ではなく少し後ろの方についているエギがショアティップランにも向いているということです。 アイの位置が後ろについていることで、ダート性能を良くするというメリットがありますが、実はもう一つのメリットがあります。 ショアティップランエギングは、サビいたりリールを巻くことでエギを水平移動させるわけですが、ここがちょっと難しいところです。通常のエギでは頭が跳ね上がってしまうため、潮流や風によっては水平移動させているつもりでも浮き上がってきてしまうことがあります。 しかし、アイが後ろについていると水の抵抗が大きくなりますので、ラインを一直線に近い状態に保つことができ、アタリが取りやすくなるのです。

GTR釣法でオススメのエギは?

さて、私の実釣と予想を交えてGTR釣法にオススメのエギを紹介したいと思います。

エバーグリーン ドリフト番長

16130uv020701_08 [caption id="attachment_425" align="aligncenter" width="584"]line_eye_feature 出典:エバーグリーン[/caption] このエギの何が良いのかというと、なんと言っても”3連ラインアイ”がついていること。 これがかなり便利で、例えば足場が高くてラインが水平に保てない時は#3を使い、水面まで近い時は#2を使うなど使い分けができるわけです。 通常のエギングでもシャローを攻める時などは#3を使うと跳ね上がりを抑えることができますのでオススメです。 アイの位置を#3にすると抵抗が大きくなります。しかも3号のエギが12gと軽めに作られているのでGTR釣法の理想である「軽く、抵抗の強いエギ」をまさに実現しているといった感じです。 オススメカラーはマーブルテープのピンク・マフィア↓ [itemlink post_id="724"]

エメラルダス ヌード

[caption id="attachment_725" align="aligncenter" width="800"] 出典:ダイワ[/caption]   ドリフト番長は残念ながら3.0号以上しかサイズがありません。なので秋アオリなど2.5号までサイズを落としたい時はこちらを使っています。 また、布の抵抗がないため跳ね上がりを抑えつつもダート性能もあります。 公式サイトにも「ティップラン釣法にも対応」と書いてあったので意識して作っているようです。 [itemlink post_id="726"]

ロッドは何がいい?

エギについて熱く語りましたが、どちらかというとロッドの方が重要です。ショアティップランではアタリが取れないと意味がありませんから、僅かなアタリが取れる細めのソリッドティップのロッドが良いでしょう。専用ロッドも販売されています。 [itemlink post_id="916"] [itemlink post_id="913"] [itemlink post_id="914"] [itemlink post_id="915"]

まだまだ発展途上

ショアティップランを含め、エギングはまだまだ発展途上だと思います。 いろいろなメソッドが出てきて、始めたばかりの方は混乱するかもしれませんが、正解がないからこそ釣りは面白いのだと思います。 個人的にもこの釣りは継続して研究していきたいと思います。 [ad2]]]>